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クライム・エブリ・マウンテンvol.2
「漆がつなぐ、アジアの山々」

EVENTあり 18

漆を生活の中に活かしてきたアジアの山地民たち。
中国、チベット、ミャンマー、ベトナム、ブータンなどの漆製品を、各地の特色とともに紹介します。

クライム・エブリ・マウンテンvol.1はこちら→「ミャオ族の刺繍と暮らし 展」
 

*左写真:漆の高杯を持って、道端で寺建立の寄進を募るパオー族の女性(ミャンマー)

会期: 2018年09月01日(土)~2018年10月21日(日)
時間:9時~20時
会場: 生活工房ギャラリー(3F)

しっとりとした光沢をもち、手に口に、優しくなじむ漆の椀。

日本をはじめとしたアジアの山地では古くから、漆を掻き、塗り、日々の生活の中に活かしてきました。


ウルシ科の樹木は世界中に800種近くありますが、その中でいわゆる〈漆〉として樹液が使用できるのはほんの数種しかありません。

その数種すべてが、日本から韓国・中国・ベトナム・タイ・ミャンマー・ラオス・ブータンにかけて続く照葉樹林帯の山間部に生育しています。


ウルシの木に傷を付けると粘りのある樹液を流し、やがて黒く固まって傷を修復しようとします。

まるで人間でいう血液のような自然治癒のちからを、この地域の人々は天然の防水剤、接着剤として活用してきました。

食器や家具、住居、装身具など日常のものから、儀礼の道具や宗教建築にも使われます。

漆と人の歴史は、実に1万年以上前にさかのぼるといわれています。


世界各地の民族の装いや道具、所作を撮影・研究してきた井上耕一氏は、1980年代よりそうした〈漆文化圏〉とでもいうべき地帯に通い、写真におさめ、また漆器も収集してきました。

黒地に赤と黄の色漆を施す中国・涼山彝(イ)族の酒器、チベットやブータンのバター茶を入れる漆碗、黒く光るミャンマーの托鉢用漆器や漆塗りの絵解き経典…。

井上氏所蔵のバリエーション豊かな漆製品約100点を現地の写真や映像も交えて展示し、漆とともに生きる人々の暮らしを紹介します。



(左)独特な色遣いの漆椀をかぶせた酒甕と涼山彝(イ)族の女性             (右)太陽や動植物などがモチーフの涼山彝(イ)族の漆盆


 

(左)ミャンマーの民家にて。茶葉の漬物ラペソーなどを入れる仕切り付き漆器      (右)表紙が漆塗りの、ミャンマーの絵解き経典 




《井上耕一(いのうえ・こういち)》

デザインリサーチャー。1971年―2003年、専門学校桑沢デザイン研究所にて教職。個展に「しゃがむ―あの坐り方と低い腰掛」(2003年)、「アジアはキッチュ」(2006年)。著書に『アジアの坐り方と低い腰掛』(丸善出版)、『身体装飾の現在Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ』(朝倉書店)がある。

1.スライドトーク「国境に分断された山地民を訪ねて」

9月8日(土) 14時―15時30分

 

世界各地の人々の暮らしをデザインの視点から調査し続けてきた井上耕一氏。

漆に限らずアジアの山地で出会ったものや人々の話を、スライドを見ながら語っていただきます。

 

漆の腰輪を付けたアカ族(ラオス)

会場:生活工房4階 ワークショップルームA 

講師:井上耕一(デザインリサーチャー)

参加費:500円(ミャンマー烏龍茶付き)

定員:50名(申込先着)

申込:下の申込フォームまたは電話(03-5432-1543)にて、7月25日10時より受付開始します。

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2.「卵と漆のワークショップ」

9月15日(土) 13時30分―16時30分

 

漆器の塗料としての役割だけではなく、金継ぎなど接着剤としても使用されてきた漆。

卵の殻を漆で接着させる卵殻漆器の技法で、和紙のカードに模様を描きましょう。

 

会場:生活工房4階 ワークショップルームA 

講師:うるしさん(漆作家ユニット)

参加費:1,000円

定員:20名(抽選)

対象:高校生以上

申込:9月3日(必着)までに下記申込フォーム、または往復ハガキ(1.イベント名「漆ワークショップ」、2.氏名、3.年齢、4.電話番号を明記)で生活工房まで

郵送先:〒154-0004 世田谷区太子堂4-1-1-5F 生活工房「漆」係

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3.上映会「日本の漆、ミャンマーの漆」

10月6日(土) 第1回:13時―14時15分 第2回:15時―16時15分

 

人間国宝の漆芸家・磯井正美氏が、蒟醬(きんま)技法のルーツとされるミャンマーを訪ねる『磯井正美のわざ―蒟醬の美ー』ほか1作品を上映。


会場:生活工房5階セミナールームAB

参加費:無料

定員:各回50名(当日先着)


『丹波の漆かき~今に伝わる漆かきの技術』より(写真提供:NPO法人丹波漆)

 

【上映作品】

『丹波の漆かき~今に伝わる漆かきの技術』(2013年/28分/製作・著作:福知山市文化遺産活用実行委員会/企画・構成:NPO法人丹波漆)

『磯井正美のわざ―蒟醬の美―』(1992年/40分/企画:公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団/製作:日経映像)

 

申込不要、当日直接会場へ。

主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房

特別協力:井上耕一 

協力:公益財団法人下中記念財団

後援:世田谷区/世田谷区教育委員会

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