自分にもしものことがあったとき、残された人のために大切なことを書きとめておく〈エンディングノート〉。とくに震災以降、年代を問わず、自身の生き方を見つめるきっかけとしても注目されています。

本講座の1日目には、〈エンディングノート〉の草分け的存在である『遺言ノート』著者・井上治代さんに、お話をうかがいます。「エンディングノートを書くということは、ちょっと立ち止まり、人生を振り返り、家族を思い、これからを考えること」と井上さん。自分の大切なものを未来につなげるための書き方講座を行います。

さて、「紙とペンさえあれば」書き始められるはずですが、自分の分身・生きた証ともなるようなノートです。そのための、オリジナルのノートとインクを作ってみませんか?

ノートは箱入り。表紙・中紙・リング・ポケットなど好きなパーツを組み合わせ、FOLK notebooksさんとともに、その場で製本します。すべてのパーツは、後日リペアが可能なので、紙やポケットを足すこともできます。書きたいことが増えたり、写真や切符などでポケットがいっぱいになってしまっても安心です。

自分の記憶の中の、忘れられない大切な色は何ですか? 初めてつかまえたチョウチョの羽の色。川面に映った木々の色。お母さんが作ってくれた手編みのベストの色。記憶を辿って、絵の具でその色をつくり、色に名前をつけてみましょう。出来た色は2日目に、セーラー万年筆のインクブレンダー・石丸治さんにお渡しし、オリジナルのインクを調合してもらいます。

さあ、「私」らしい、特別なノートとインクが完成しました。これまでのこと、これからのこと。最初の一文を、綴りはじめてみましょう。

 

【講師】

井上治代

東洋大学ライフデザイン学部教授(社会学博士)。尊厳ある死と葬送の実現をめざして活動するNPO法人エンディングセンター理事長。主な著書に『最期まで自分らしく』(毎日新聞社)、『墓をめぐる家族論』(平凡社)、『新・遺言ノート』(KKベストセラーズ)、『墓と家族の変容』(岩波書店)、『子の世話にならずに死にたい』(講談社)、『より良く死ぬ日のために』(イースト・プレス)、『桜葬』(三省堂)ほか多数。

 

FOLK notebooks

デザイナー黒澤俊介による、セミオーダーとリペアが可能なノートブランド。ネットショップによるオーダーのほか、ノートづくりの材料と機材を持って全国を旅する活動も続けている。

 

石丸治

セーラー万年筆のインクブレンダーとして活躍中。お客様の要望の色をつくるスペシャリスト。

 

【日時】11月30日(土)14時~17時、12月1日(日)10時30分~16時30分(1人30分程度、時間選択制)*2日間完結

【定員】抽選20名

【参加費】3,000円(2日間の材料費込み)

【申込】往復ハガキかメールにて、氏名・年齢・住所・電話番号を明記の上、以下宛先までお送りください。

往復ハガキ:〒154-0004 世田谷区太子堂4‐1-1 キャロットタワー5F 生活工房 マイ・エンディング・ノート担当

メール:info@setagaya-ldc.net(件名を「マイ・エンディング・ノート申込」として)

締切:11月22日(金)必着 *締切を延ばしました

 

主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房

協力:セーラー万年筆株式会社

後援:世田谷区

フライヤーデザイン:FOLK DESIGN LABORATORY