当日の水野さんのお召しものは、ご自身で染められた糸で編まれているそう!
藍染め・藍の生葉染め・貝紫で本当に素敵なお色です。
重いトランクに、来場のみなさまに体験いただくためのさまざまな物を詰めていらっしゃいました。
水野さんは、もともと長年染色をやられていたのですが染色に使ったあとの木の繊維などがもったいない…と思い紙漉きもはじめられたそうです。
さまざまな材料で漉いた紙を綴じてらっしゃってマツ・ヒノキ・フジなどほんとうにそれぞれ色も質感も違って楽しい!
そんな作品やお話に引き込まれていくうち「さあ、草木染めの体験をしましょう」と先生が取り出されたのが、青くて小さな柿。
渋柿で、柿渋染を体験しました。
渋柿を摩り下ろして、絞ります。
柿渋で文字を書いても、その場では透明にしか見えません。
しかしそれが一週間経つと、だんだんと茶色くなっていくのだとか…!(ヒミツのお手紙に使えますね)
3年前に水野さんが染められた柿渋の紙は、すごく茶色くて丈夫で艶があり、
どう見ても革にしか見えませんでした。
その日はあと、藍の生葉染めを体験。
藍の葉を手でもむと、それだけで指が真っ青になります。
葉を直接金槌で叩いて葉の形に紙を染めたり、型紙を使って染めたりしました。
そして最後には余った生葉に塩を入れてよくもみ、そこにシルクのスカーフを入れて染めました。
なんてきれいなコバルトブルー!
水野さんは、「森にはこんなふうに遊べるものがたくさんあります。面白いところですよ」
とおっしゃっていました。
水野さんと一緒に、お近くの猿投山散策をしたいです。
あの木の葉は、皮は、実は、どんな色に染まるのか。
そんなお話をしていただきながら。