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「世田谷ノート」を作りました

世田谷芸術百華バスツアー「街はミュージアム」の10番目のツアーとして、
生活工房で企画したバスツアーワークショップ「世田谷ノートをつくる」が、
11月23日(月・祝)に開催されました。

「本邦初!バスツアーをしながらモノづくりをしていく、ロードムービー的なワークショップ」と
銘打ち、第一弾として開催されたこの企画。

今回は「世田谷ノート」を作るべく、バスに乗ってでかけます。
世田谷の紙問屋さんで紙を選び、世田谷のインキ製造会社さんでインキを作り、
そして世田谷で生まれた活版印刷工房さんと印刷・製本するという、
印刷工程がそのまま道程となった旅へ出発です

09:20 東急田園都市線「用賀」駅に集合。


09:30 バスに乗り、紙藤原さんに到着。明治に創業、昭和7年から世田谷で営業されている紙問屋さんです。


まず、全紙の紙を、A4版に裁断する実演をしていただきました。
裁断機の紙を置く面にはエアホッケーのように穴から空気が出ているため、重い紙の束もするする動かせるのだとか!
また、この工場から出たごみは、なんと98%もリサイクルされているそうです。
「紙はよく環境破壊とか言われますが、今は植林活動も力を入れています。まずは大事に使うことがエコではないでしょうか」との言が印象的でした。


ノートの表紙に使う紙を5種類からチョイス。
何トン・何十種もの紙が鎮座している倉庫をチラ見しながら、またバスに乗り込みます。



10:30 印材舎さんに到着。創業大正12年、昭和13年から世田谷でインキ製造を行っている会社です。


熟練の「色のマイスター」に教わりながら、参加者ひとりひとりが自分の作りたい、世界に一つだけの色を作っていきます。



基本、2色以上の色を混ぜると、どんどん汚い色(黒に近づく)になってしまうのですが
「これは少し白を足したほうが、この紙にはきれいに出るね」「オリーブ色は、4色混ぜないとできないよ」
とプロのアドバイスで、みんなどんどん自分の作りたい色に近づいていったようです。

インキをこねるのはけっこう力仕事!
出来上がったインキは、メンタムサイズの入れ物に入れ、またバスに乗り込みます。


 


12:50 生活工房到着。おひるごはんと、活版印刷の映像上映。


13:30 生活工房ワークショップルームにて、オールライト工房さんと活版印刷を行いました。


オールライト工房さんは、2年半前にこの場所で行われた「活版再生展」で誕生した活版印刷工房です。

自分で作った色で、ノートの表紙と、中の紙に罫線を印刷していきます。



表紙は、活字を組んだもの。
今日バスで回った世田谷の会社さんの名前入りです。
活版印刷は、ほかの印刷よりも、紙がへこんだ部分にインクがのる分、厚く盛れるので、紙の色の違いによる色の出の違いがあまりないのが特徴ですね。



るみ製本をし、製本テープをつけて一日かけたノートが完成!その完成度の高さに、皆さんびっくりしていました。


 


16:30 最後に、皆さんが作った色の名前を発表してもらったのですが、面白かったのでご紹介。


「イチゴミルキー」
「ドリームバイオレット」
「モカマロン」
「小豆島のオリーブ色」
「キャタピラー」
「空白(そらしろ)」
「ヒミコのムラサキ」
「メタルピンク」
「フォレストグリーン」
「印材舎で作ったシルバー」
「3月に雪が降りそうな色」
「赤堤銀黒」
「ノエルモーヴ」
「燃える秋」
「酸っぱいブドウ色」
「ミステイクブルー」
「ラベンダーシルバー」
「夏のプールの底の色」


皆さんの記憶が色になり、そしてノートになったんですね。
感無量です。。。


一般の方の見学自体受入れが初めてとおっしゃっていた紙藤原さん、
一般の人にインキ混ぜさせたのは初めてとおっしゃっていた印材舎さん、
本来モバイルではない活版印刷機を3台もモバイルし、20回のインキ洗いというハードワークをしてくださったオールライト工房さん、
短いバス旅程の中、飲み物を2種類も出して下さった江山観光社さん、
6倍の倍率をくぐりぬけ、当日欠席なしでご参加下さった参加者の皆さん、
本当にありがとうございました!


来年も、また違ったバスツアーワークショップを企画しています。
ぜひお楽しみに!




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【09.12.15追記】youtubeに当日の様子をアップしました。


【1/3】バスツアーワークショップ「世田谷ノートをつくる」


【2/3】バスツアーワークショップ「世田谷ノートをつくる」


【3/3】バスツアーワークショップ「世田谷ノートをつくる」


「世田谷ノート」を作りました
「世田谷ノート」を作りました

「世田谷ノート」を作りました
「世田谷ノート」を作りました

「世田谷ノート」を作りました
「世田谷ノート」を作りました