展覧会の舞台となる中華人民共和国・陝西省延川[せんせいしょうえんせん]は、黄河の上流から中流域に広がる黄土高原に位置しています。人々は大地に横穴を掘って作る住居ヤオトンに暮らし、その年の瀬には窓の障子を貼り替え、そこに窓花[まどはな]と呼ばれる赤い切り紙を貼って年迎えをします。
年々歳々、作り続けることで伝えられてきた窓花、それはまさに黄土の大地に咲く花のようです。本展では、切り紙の造形美を伝えることはもちろん、訪れる人がフィールドワーカーとなって、黄土高原の生活を体感するような展示空間をつくります。
人の手の中に生まれ、季節や人生の節目を彩ってきた紙の花々。紙というはかない存在の中に、いのちが巡り暮らしが紡がれてきた、悠久の時間を感じていただければ幸いです。
*開催の様子は特集ページでレポートしています。
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福岡アジア美術館での展示「窓花 中国の切り紙 黄土高原・暮らしの造形」の様子はこちらの特設サイトへ!
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窓花や、作っている人の暮らし、風俗がよくわかる充実の内容です。和紙の切り紙用紙入り。型紙にもなる図版を100点以上収録していますので、いろいろな窓花を作れます。書籍に関する問い合わせ:㈱エクスプランテ TEL 03-5741-3671/FAX 03-5741-3672
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ヤオトンの風景
ヤオトンの窓
窓花と呼ばれる切り紙
赤い紙で窓花を切る子どもたち