「いぬと、ねこと、わたしの防災 いっしょに逃げてもいいのかな?」展が、はじまりました。
いっしょに、生きていく。いっしょに、生き抜こう。
ペットを飼っている人も、飼っていない人も、みんなで考える展覧会
4月23日(土)より、「いぬと、ねこと、わたしの防災 いっしょに逃げてもいいのかな?展」が始まりました。
本展は、災害時、ペットといっしょに避難所に逃げる「同行避難」について、いろんな角度から考える展覧会。
連日、多くのかたが展示を見に来てくださっています。
会場内では、
◎災害発生から3日間の行動シミュレーションを、「ペットといっしょに自宅で被災」「ペットといっしょに外で被災」「ペットと別々に被災」の3パターンにわけて、イラストとともに展開。リスク回避のためにふだんからできることについても、わかりやすく掲示しています。
◎インテリアデザイナーや建築家、アプリデザイナーなどから、「ペットと防災」をテーマに、プロダクトや仕組みなどを提案いただいています。
◎同行避難に対して、ペットを飼っている人と飼っていない人の、それぞれの不安は何か、具体的な声を紹介しています。
◎保健所や獣医のかた、動物の保護活動を行っている団体のかたから、同行避難についての見解をうかがっています。
◎いざというとき、持っていきたい避難グッズを展示しています。
また、会場内では、「防災基本BOOK」も配布しています。ペットと暮らしている方が、ふだんからどのようなことに気をつけていることが、ペットの命を守ることにつながるかなど、展示をコンパクトにまとめたパンフレットです。
ご来場のかたがたから、さっそくたくさんのご感想をいただきました。一部ご紹介いたします。
「非常時の備えについて考える機会が持ててよかった。動物好きな人、嫌いな人のどちらでも、いのちを守るという観点から、ともに考えていきたい問題だと思う。」(30代女性/文京区)
「知っておきたいことがわかりやすく掲示されていました。」(50代女性/杉並区)
「同じ心配をしている人がいるんだと分かった」(40代男性/埼玉県新座市)
「どちらかというとペットを連れて避難するのは迷惑をかけてしまう行為なのかとマイナス意識がありました。この企画で意識が変わり、できることを始めようと思いました」(50代女性/日野市)
「必要なものや行動が細かく説明されていて、わかりやすかった。危機感も持てたし、動物を好きではない人との間で起こりうる問題なども理解できた」(30代女性/江戸川区)
「ペットを飼っている人が増えているので、東日本や熊本大分の地震のこともあり、とても有意義な展示だと思います」(40代女性/世田谷区)
「災害時にペットを守ることは、結果的に周囲の人も守ることになると思います。家族の一員で大切な命であるとともに、ほかのひとに危害を加えない存在にすることも重要だと思います。大変意味のある素晴らしい企画だと思いました。ここで感じたこと・知ったことを実際の機会が訪れた時に(訪れてほしくはありませんが)役立てられると思いました。すべては覚えていなくても真(芯)は心に残ります」(40代女性/中野区)
おりしも、この展示が始まる9日前、熊本の地震が発生してしまいました。
本展のパネルなどの監修でご協力いただいておりますNPO法人ANICEの平井潤子さんも、熊本に応援に行かれていました。そのご報告も、会場内でお届けする予定でおります(会場内には、世田谷区を通じて送られる義援金の募金箱も設置しています)。
ひとりひとりが、自分自身のこととして、防災を考えていただけるよう、展示を構成しております。
5月22日までの会期中、無休で開催しております。ぜひお運びください。