8ミリフィルムのアーカイブ・プロジェクト「穴アーカイブ」。
その一環として、「せたがやアカカブの会」という定例のミニ鑑賞会&ワークショップが今春から始まっています。
今回は1月18日に開催したvol.7の様子を、せたがやアカカブの会・世話人の松本さんがお届けします。
 


vol.7の前半は、前回(vol.6)取り上げた「甲州街道/井の頭公園」(昭和39年撮影/カラー/約4分)
の映像をじっくりと観返しながら、参加者の皆さんとともに振り返りました。
 


前回の会で話題になった「これは東京オリンピックのマラソンの映像ではないのでは?」疑惑。
アカカブの会世話人たちは、その疑惑についてこの1ヶ月のあいだ追いかけていました。
 


映像に映っている「応援旗」やランナーの服装に着目しながら、
昨年フィルムを収集した時に行ったフィルム上映会の記録(カルテ)を見直したり、当時の新聞記事に目を通したり。

その結果、オリンピック前年の38年と当年の39年にオリンピックのマラソンコースをつかって、
「毎日マラソン」(毎日新聞社)が行われていたことがわかりました。
 



だからといって、このアカカブの会は「正解」を探すクイズではありません。
各参加者はそれぞれに東京オリンピックのマラソンの話を続けます。
 




それぞれが見て、思い出し、調べては、モノを持ち寄ってくる。誤解もあれば、すれ違いもある。
アカカブの会の「アーカイブづくり」とは、“あれやこれや”が収斂することなくまるごと立ち上がる
「かつての風景を手がかりとした、現在の風景づくり」なのかもしれません。
 




 

次回(vol.8)の前半では、vol.7の後半で取り上げた「下北沢・商店街」(昭和44年/モノクロ/1分)を振り返りながら、
参加者の気づきや疑問をさらに深めていきます。
 



また、次回の後半は、これまでの7回分のアカカブの会をダイジェストで振り返ります。
今年の全貌がつかめる絶好のチャンス。まだ会場にいらしていない方こそ、このタイミングでぜひご来場ください。
(せたがやアカカブの会・世話人 松本)


以上、アカカブの会・世話人の松本さんからのレポートでした。
次回のレポートもどうぞお楽しみに!


■次回予告

鑑賞会&ワークショップ
せたがやアカカブの会vol.8

日時:2月15日(水)19:00 – 20:30
場所:生活工房ワークショップルームA(三軒茶屋・キャロットタワー4F)
   参加費無料
 

*詳細はコチラをご覧ください。