2003年から開催している「世田谷アートフリマ」特別篇として、世田谷アートフリマゆかりの作家が講師となって、子ども向けのワークショップを開催。2022年8月20・21日の二日間で33名の子どもたちが参加して、「シルクスクリーン印刷」や「キャンドルホルダーづくり」を体験しました。どちらのワークショップも参加者の独創性や発想力が発揮された作品が多く見られました。

 

 

 

 

一日目の「シルクスクリーン印刷」体験について、インターン生・Fがレポートします!

 「シルクスクリーン印刷」とは、穴の空いた版(スクリーン)にインクを乗せて、上からスキージという道具でインクを押し出し紙や布に印刷する方法の一つで、「孔版印刷」とも言われます。今回のワークショップでは、参加者の方に好きな絵を描いていただき、シルクスクリーン印刷の技法を用いて、オリジナルのギャザーバックを作りました。

 

 シルクスクリーン専用の印刷機から版が作成される工程や印刷後に版をギャザーバックから剥がす瞬間は、大人も子どももドキドキしながら見守ります。作品が完成した後は、何を描いたのか、どこがポイントなのかなどを発表し合い、お互いに拍手を送り合うなど、あたたかい雰囲気の発表会となりました。

 

 

 

 また、ワークショップに参加された方々にインタビューしてみたところ、「テレビのリモコンや道路標識などにもシルクスクリーンの技法が使われているとは知らなかったので、驚いた!」「刷っているときの音が良くて楽しかった!」「自分の描いた絵が綺麗に印刷されていて嬉しい!」など、レクチャーや実践を通して様々な感想をいただくことができました。

 下書きから版を刷る過程まで、子どもだけでなく大人も一体となって楽しんでいる様子が印象的でした。

 

 

 

 

二日目の「キャンドルホルダーづくり」体験について、インターン生・Hがレポートします!

 キャンドルホルダーとは、中央に小さなキャンドルを入れることができる燭台です。その燭台の周りに様々な素材で飾り付けしたり、ワックスと呼ばれる固形のろうで色付けすることで、自分だけのキャンドルホルダーを作ることができます!

 

  

 

  「キャンドルホルダーづくり」には、デザインを決める工程、ろうを流し込む工程の2つがあります。デザインの工程では、「夏らしさが表現できるような色使い」や「ラメを使いお花の飾りを目立たせる」など、参加者それぞれのこだわりを感じました。

 ろうを流し込む前は、どのように完成するのか不安そうな表情でしたが、ろうが流し込まれて綺麗に出来上がっていくと、安堵するように明るい表情へと変化する姿が印象的でした。 

 

 

 

 

 

作品の制作とともに「シルクスクリーン印刷」のしくみやろうそくに関する知識も得ることができて、ものづくり体験と学びが融合した素晴らしい企画でした。夏休みのよい思い出として、参加者の皆さんの記憶に残るといいなと思います。子ども向けのワークショップでしたが、大人も積極的に講師の方に質問しており、年齢問わず、参加者が新しい体験や知識を得られる貴重な機会になったと思います。