宮古諸島では苧麻糸(ちょまいと)を手で績(う)むことを「ブーンミ」と呼び、
苧麻を栽培し、繊維を取り出し、糸づくりと染色をし、宮古上布の原材料にします。
その歴史と生産工程、自然と結びあう祭祀や行事、そして次世代への継承のあり方を
記録した映画を鑑賞し、春日聡監督によるアフタートークも行います。
上映作品 『ブーンミの島』
監督:春日聡/製作・著作:国立歴史民俗博物館/2023年/127分
定員:申込先着50名
参加費:500円
申込方法:下記の「プログラムに申込む」のフォームより 申込みは締め切りました。
ゲストプロフィール:春日聡(かすが あきら)
博士(美術 Ph.D, Art)。
専門は、映像人類学、音文化研究、映像・音響表現。
国立歴史民俗博物館・客員准教授、多摩美術大学・非常勤講師、藝能学会・常任理事。
主な研究対象は、バリ島を中心としたインドネシア各地および日本列島における祭祀儀礼や芸能など無形文化に関する民族誌。 地域研究における映像・音響メディアの活用。
福島県昭和村の「からむし」(苧麻)に関する映画『からむしのこえ』(2019年/監督:分藤大翼)の撮影・録音を担当。
沖縄県宮古諸島の苧麻文化についての映画『ブーンミの島』(2023年)を監督・制作。
美術家としてこれまで多数の展覧会、アートプロジェクトに参画。インスタレーション作品、映像・音響作品、エレクトロ・アコースティックを中心としたライブパフォーマンスを発表。
《映画・映像作品》
・『ブーンミの島』監督・撮影・録音・編集:春日聡(製作・著作:国立歴史民俗博物館/ 2023年)
・『からむしのこえ』監督・編集:分藤大翼 撮影・録音:春日聡(製作・著作:国立歴史民俗博物館/ 2019年)
・『八重山のアンガマー』(撮影・監修:坂本要 編集・整音:春日聡/2017年)
・『サンギャン ―バリ島のトランス儀礼―vol.01<予祝と浄化>』(監督・撮影・録音・編集・整音:春日聡/2017年)
・『五島列島の盆の太鼓踊り(死者供養の芸能)』(監督・撮影・録音・編集・整音:春日聡/2017年)
・『ンガベン ―バリ島ルクルク村の火葬儀礼―』(監督・撮影・録音・編集・整音:春日聡/2017年)
・『Sekala Niskala スカラ=ニスカラ ―バリの音と陶酔の共鳴―』(監督・撮影・録音・編集:春日聡・整音・久保田麻琴/2012年)
・『Fresh Ruin -Tiny Japanese Tea Blend-』(制作:春日聡/2007年)
・『クマリ ―カトマンドゥ盆地の処女神―』(制作:春日聡/2004年)
・『HOLIZONTAL OSCILLATE』(制作:春日聡/2002年)など。