「映像をみる、やってみる」⑤くむ むすぶ
日時:2023年9月18日(月祝)10:30~16:30
<映像を観る>
ECの数多の映像作品の中から私たちが観た映像は、草や古布など生活の中から素材を採集し、自らの手でものづくりをする様子。
南アフリカのリマイベ族が建てる『ドーム型家屋の建築』では細い木で家屋の骨組みを作ります。
そこに長い草木で作られた壁や屋根を、木を薄く割いたものでくくりつけていました。
東サハラのトゥブ族の『テントと組み立ての回収』では砂浜に肘ほどの深さの穴を掘り、
Y字の細長い木を刺して柱を作ります。そこに採取した木で骨組みを作り、長い草木を束ねたもので全体を覆います。
これらの映像をじっくり観て、制作に取り掛かりました。
<制作>
映像で見た技術を活かして、グループごとに想い想いの小屋を建てます。
和紙の材料となる楮の芯「かじがら」や、持参した植物の葉、古布等を使い、アイデアを出し合いながら組み建てました。
三角形に結われた骨組みを組み合わせてドーム型にしたり、四角形を作って見慣れた家の形にしたりなど形はさまざま。
中には、簾のように枝を組み合わせて開閉式の扉を作るなど、どれも独創的で素敵な小屋になりました。
<発表>
完成した小屋のプレゼンテーションでは、参加者が工夫したことや感想を話しました。
役割分担をして作業をしていたり、最初は想像もしていなかった形に出来上がったりなど、
驚きと嬉しい気持ちが伝わってきました。
「小屋の中は思っていたよりも広かった」や「どうやったら頑丈にできるか」などなど
試行錯誤しながらチーム一丸となって建てたのが伺えました。
人間のものづくりの原点をたどりながら「みる、やってみる」、
そして自分の「手から考える」。
そのことを実践するワークショップとなりました。