この可愛らしい張り子の魚は、2018年の展覧会「赤をめぐる旅展vol.3 文様を訪ねて」の1コーナー「生活にみる祝いの品々」で紹介した宇都宮の郷土玩具。「黄鮒」は「きぶな」と読みます。
疫病が流行した際、市内の川で取れた黄色の鮒を食べたところ人々が助かったといわれ、江戸時代から縁起物として伝わっているそうです。
無病息災を祈って飾られてきた黄鮒は、コロナ禍の終息を願うものとしても改めて注目を集めています。
展覧会では、衣服造形家・眞田岳彦氏によるディレクションのもと、「文様」から、日本人の「祝い」を探りました。
眞田岳彦ディレクション 祝いの衣服 赤をめぐる旅展vol.3
文様を訪ねて
https://www.setagaya-ldc.net/program/432/
※「生活工房バックヤード」とは、生活工房の過去の企画に関するモノをとおして、今の生活のヒントやインスピレーションを探るシリーズです。
※講師肩書きは開催当時