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はしご酒はぞくぞく続く、名店から新店まで
はしご酒の2軒目からは、いよいよ三角地帯へ。小さな立ち飲みのお店をめぐりながら、気になる店があればふらりと入ってみる。そんな酒場歩きの流れで訪れたのが、店の前を通って直感で入った「立ち飲みホルモン ひだまり」です。「パリッコさんは、飛び込むのがすごい上手な方」と塩見さん。2025年に三角地帯の「ゆうらく通り」にオープンしたばかりのこの店は、芝浦直送の新鮮なホルモンが自慢。ハッピーアワー終了間際に滑り込み、驚くほど巨大な「3倍メガジョッキ」を楽しんだそう。
三角地帯のお店ってカウンターがメインだから、隣の人との会話が盛り上がりますよね。お店の人もすごく優しくて、友達感覚で接してくれるような。
ここは後日もう一回行って、連載の記事に書きたいと思うぐらい思い入れができたお店でした。
そして最後に辿り着いたのは、日本酒の聖地として全国に名を知られる「赤鬼」です。「行ったことがある方は?」と会場に尋ねると、多くの手があがりました。
1980年代はまだ、白鶴とか菊正宗のような有名な蔵の普通酒、当時の「一級酒・二級酒」が主流だった頃に、手間のかかる伝統的な手法でつくられた生酛(きもと)や山廃(やまはい)、生酒を売ろうと一生懸命に尽力された、先駆け的なお店です。名店って空気が違いますよね。来ているお客さんの顔がいいですし。
僕は普段、この5分の1くらいの価格帯の店に行っているので、ちょっと背筋が伸びる感じがあります(笑)。やっぱり、名店には価値がある。
続いて、二人が気になる三軒茶屋のお店に話題が移ります。塩見さんのお気に入りは、三角地帯にある長崎ちゃんぽんのお店「長崎」。50年の歴史を誇る名店です。
シュウマイが好きでして。真ん中にお漬物がついてくるちょっと珍しいタイプで、皮が薄めで肉が粗め。お酒はアサヒスーパードライ。ランチタイムや夜は混雑するので、ちょっと早めに飲んじゃおうかなっていう土日に、カウンターでしっぽりと飲んでほしいです。
246沿いにある「不動産屋であり、居酒屋である」珍しい形態のお店、「藤枝不動産」も紹介。日中は不動産屋のカウンターにご主人が座り、17時になると立ち飲み屋がスタートするそうです。また、すずらん通りで1968年に創業した「味とめ」や、自由が丘の名店「金田」で修行した店主が営む、栄通り裏手の居酒屋「安旨ちゃん おしどり」、下の谷商店街で創業から100年ほどの歴史を持つ蕎麦屋「ほていや」などが紹介され、会場のお客さんはみなさんメモをとっている様子。
一方、パリッコさんが注目したのは、マクドナルドと靴のチヨダのあいだにあるテント屋台「アジア屋台FO」。店主が変わってからは、フォーに加えてたこ焼きも名物の一つです。パリッコさんは日常の中にぽっかりと現れる「今ここで乾杯できたらどんなに幸せだろう」と思うような場所を見つける『天国酒場』という著書も出しています。そうした観点からも、このお店に着目したそう。
公園や川沿いにポツンと建っている屋台や茶店のようなお店でお酒を飲むのが好きで。でも、たとえば大将や女将さんがやめちゃうと、二度とその場所には飲食店がつくれないんですよね。昔からやってるから、なんとか成り立ってる。このフォーのお店もそれに近いのかな。我々酒飲みは「ずっと残してくれてもいいんじゃないか」と思うんですけど、住民の方からしたら火事や地震のときに不安だという話もあって、一概に言えないんですよね。どんどんなくなっていってると思うので、本当に貴重だと思います。
- クラシー
- 気になるお店がたくさんあるよ
- カワルン
- 懐かしくも、新しい場所だね

