世田谷区では次代の文化・芸術分野を担う若手アーティストが飛躍する機会をつくるため、
賞を設け発表の場を提供する事業「世田谷区芸術アワード“飛翔”」を展開しています。
今回は、第4回目となる本賞の《生活デザイン部門》を受賞した
HOUKO(ほうこ)による作品展「雨のち傘のちCASA PROJECT」を開催いたします。
HOUKOが取り組んでいるCASA PROJECTは、
不用になった傘を新たな材料として捉えなおし、バッグや生活用品として再生していく活動です。
傘の年間消費量は、国内だけでも約1億2千万本とも言われています。
CASA PROJECTは、そんな現代の消費社会におけるモノづくりのあり方を、
身近な傘を通して改めて問い直しています。
また本展にあわせ、世田谷区内の協力施設や、
今夏に開催した子ども向けワークショップの参加者から「不用になった傘」の回収も行いました。
回収した傘は、新しいプロダクトとして展示する他、会期中に開催するワークショップでも活用予定です。
ぐるぐるめぐる、傘の家/2013年/東京都府中市
CASA PROJECT
不用になった傘を使って、空間のインスタレーションやバッグ・自転車カバー等の
製品の制作及びワークショップを行っているプロジェクト。2007 年より活動を開始。
いつかは捨てられてしまう傘がなくなる(=活動できなくなる)ことを目標に、制作を続けている。
また、全国各地で傘を用いたワークショップも実施している。
http://casaproject.com
左:傘の布を主に使用したバッグ、ペンケースや自転車カバー、骨の部分を使用したハンガーなど。
右:今夏に開催した子ども向けワークショップ「CASA PROJECTの工作室」の様子。
「世田谷区芸術アワード“飛翔”」とは?
「世田谷区芸術アワード“飛翔”」は、文化・芸術分野で活躍する優秀な人材の育成を目的として、
《舞台芸術》《美術》《文学》《音楽》《生活デザイン》の5つの分野で、
次代を担う将来性のある若手アーティストの創作活動を奨励・支援する事業です。
生活工房が担当する《生活デザイン》部門は、暮らしを意識した身近な視点を通して、
世田谷らしさをアピールするデザイン活動を対象としています。
夏に開催した子どもワークショップの様子は、特集ページでレポートしています。ぜひご覧ください!