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昭和の世田谷を映した84巻の8ミリフィルム(記録)と12人のフィルム提供者の語り(記憶)を手がかりに、令和という時代を歩みはじめた私たちの“現在地”を照らし出すことを試みた企画展。
本展は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、残念ながら会期半ばで閉幕となりイベントも全て中止となりました。こうした状況を踏まえ、このレポートはその穴を少しでも埋めるべく企画しました。Chapter1では展覧会を振り返り、Chapter2、3では中止となったトークイベントとワークショップの登壇者にそれぞれコラムを寄せていただきました。
結果、いつものレポートの2倍以上にもなる文量となりました。順番通り読み進めていただいても、気になるところをつまみ読んでいただいても構いません。2020年3月29日に中止となった本展を、どうぞお楽しみください。
目次
Chapter 1展覧会「世田谷クロニクル」
対談
穴アーカイブのアーキテクチャ
(松本篤×板坂留五)
レビュー
「記録」というトリガー、「記憶」という謎
(辻本力)
Chapter 2トーク「思い出を食べる」
寄稿文
食卓でしたためられた覚悟
(末崎光裕)
寄稿文
食と記憶
(佐藤正実)
Chapter 3ワークショップ「声を集める」
寄稿文
穴アーカイブの穴
(角尾宣信)
寄稿文
エトセトラの時間
(林建太)
編集後記
一人ひとりの記録と記憶から昭和をたどるんだねえ。どんなストーリーが聞けるのかしら?
昭和、平成を通して今ぼくらが生きている令和という時代はどう見えてくるんだろう?