梅雨の時期に熟す梅をもいで塩に漬け、梅雨が明けたら天日に干して、真夏に出来上がる梅干し。
食べものが腐りやすくなる温湿度の高い時期に、殺菌効果の高い梅干しは重宝します。
私たちが食材をとる「時」、料理を作る「時」、
そして食べる「時」は本来、暮らす土地の季節の移り変わりと連動しているものでした。
では食べものではなく、衣服やさまざまな道具を作る場合はどうでしょう。
今回の「時のフィールドワークショップ」の樹皮のように、その時しか手に入らない材料で、その時だけ作るもの。
一年中採れる材料だから、一年中作っているもの。
それぞれの土地の気候や季節の移り変わりに応じた「ものづくりの時」を、映像で見ていきます。
定員:50名 参加費:無料 申込不要、当日直接会場へ
上映作品 *ほか参考上映あり
●「竹縄のさと」(民族文化映像研究所/36分/1978年)
7月末~8月頭の3日間ほどしかない、竹伐りの旬。埼玉県東秩父の山里に古くから伝わる、竹の縄作り。
●「アヴァール人の絨毯 北コーカサス・ダゲスタン」(国立民族学博物館/17分/1997年)
コーカサス山岳部の寒村では、夏に羊の毛を刈り、伝統的な手法で絨毯に仕立てる。
●「ジャワ更紗の隠れ里 ジャワ島・ケレック地方」(国立民族学博物館・NHK/22分/1989年)
乾季から雨季へ移り変わる頃。手紡ぎ手織りの木綿布を天然藍で染める、昔ながらの更紗づくり。
●「ジャワラ村の藍染め セネガル共和国」(国立民族学博物館/11分/2000年)
ソニンケの人びとは乾季の終わりに藍を採り、さまざまな手法で染め、美しい布に仕立てる。
●「ティティカカ湖のあし舟づくり」(国立民族学博物館/13分/1977年)
湖に浮かぶ島の暮らしに不可欠な舟は、自生するトトラ葦を使い、定期的に作られている。
●「からむしと麻」(民族文化映像研究所/55分/1988年)
福島県大沼郡昭和村の人は、からむしには「キラ」があるという。からむしと麻を育て、布にするまでを追う。
【追加情報!】 上映会場に、 株式会社奥会津昭和村振興公社様よりお借りするからむし織、染織作家・渡辺万知子様よりお借りするジャワ島ケレック地方の更紗など、映像に関連した手しごとを展示いたします。
主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
共同企画制作:sesensitka
協力:一般社団法人民族文化映像研究所、株式会社奥会津昭和村振興公社、渡辺万知子
後援:世田谷区