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【動画公開】日常を見限らない 匂いのワークショップ

日常生活の中で見落とされた無数の出来事を、研究者やアーティストとともに五感を使って味わい直すワークショップ・シリーズ。

会期:
2019年10月14日(月)   2019年10月22日(火)   2019年11月04日(月)  
会場:
ワークショップA(4F) / ワークショップB(4F) / 生活工房ギャラリー(3F)

編集された世界を生きる私たちが初々しい日常と再会する

 

日常のふとした瞬間に懐かしい匂いに出会い、過去の情景や感情などの記憶が鮮やかに蘇ってくることがあります。私たちが、日々感じたり・利用したりする匂いや香り。人間の嗅覚は、約400種の受容体で何万種類もの匂いを嗅ぎ分けることができます。しかし外部から得る情報の9割近くを視覚に頼るといわれる私たちは、無意識のうちに多くの情報を選択・省略し、編集しながら暮らしています。そこには、知覚しているにも関わらず省略している嗅覚情報が、無数にあるかもしれません。


本企画は、研究者やアーティストと共に五感をフル活用し、生活の中で起こっていることと丁寧に向き合う方法を学び・体験することで、見落とされた無数の日常の出来事を味わい直すワークショップ・シリーズです。〈音〉と〈身体〉をテーマにした昨年に続き、今年は〈嗅覚〉から私たちの日常を捉え直します。本企画における匂いの体験を通して、いつも同じように映っていた日常が初々しく生まれ変わり、あなたと再会を果たすこととなれば幸いです。

 

 

 

関連イベント

《Talk》「われ匂う、ゆえにわれ在り?-匂いから捉える日常空間と記憶」

 定員に達したため、申込は締め切りました。

国際的な嗅覚アートの展覧会を多く手掛ける岩﨑陽子さんに、匂いと日常空間の関係について美学・哲学の分野からお話しいただきます。また香道をはじめとした日本の香り文化や、高齢者のQOL向上に〈匂いの記憶×アート〉を活用した国際共同研究など、香りの歴史と嗅覚アートの最新事情についても伺います。

 

Natsukashii-Doftminnen展(2018年スウェーデン)松本泰章“The box of Eurydice”を体験する来場者
Photo by Yasuaki Matsumoto

 

日時:10月14日(月・祝)13:00~15:00

会場:ワークショップルームB

参加費:500円

定員:40名[申込先着] 定員に達したため、申込は締め切りました。

申込:8月25日(日)10:00より下の申込フォームまたは電話(03-5432-1543)にて

講師:岩﨑陽子(嵯峨美術短期大学准教授) 

大阪大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。香りの美学研究者。 Perfume Art Project代表。M.メルロ=ポンティの身体論を皮切りに、近年は特に嗅覚、匂い、アートをテーマに国際的な香りのアートの展覧会の企画、日仏学生交流、国内外での講演など多岐にわたる活動を展開。 香道に関心をもつ。香りと記憶の結びつきにも注目し、高齢者にとって「なつかしい匂い」を使った快適空間をアート・デザインの力で生み出す共同研究をフランス、イギリス、スウェーデンの研究者と行っている。

http://olfactoryresearch.net


《Workshop》「匂いに気づく」/「匂いと記憶」

 定員に達したため、申込は締め切りました。

初日は、持ち寄った本に集積された人の歴史・文化・日常の匂いの痕跡をその残香から読み取るワークを行い、人の嗅覚の仕組みや匂いの感覚差を語らいながら体験します。そして匂いの記憶を作品化することを目指して、個々の嗅覚スイッチを目覚めさせていきます。初日終了後、匂いが奏でる記憶を思い起こしながら、最も自分を表現する匂い・自分が表現したい匂い・影響を感じる匂いの〈物〉や〈こと〉を集めます。最終日は、それらの素材と匂いの記憶にまつわるストーリーを共に展示し、1日限りのインスタレーションとして演出します。

 

"Die Bibliothek der Gerüche"展(2017年ミュンヘン)併設ワークショップの参加者

Photo by Barbara Donaubauer 

 

日時:10月22日(火・祝)「匂いに気づく」

   11月4日(月・休)「匂いと記憶」

   10:00~17:00(途中休憩あり)※2日完結

会場:ワークショップルームAB

参加費:2,000円[2日分]

定員:20 名[申込先着] 定員に達したため、申込は締め切りました。

対象:高校生以上で両日参加できる方

申込:8月25日(日)10:00より下の申込フォームまたは電話(03-5432-1543)にて。

講師:井上尚子(美術作家)

photo by Nikolaus Steglich

女子美術大学大学院美術研究科版画専攻修了。2005年文化庁芸術家在外研修員として1年間NY在住。現在横浜在住。環境、文化、歴史を匂いから楽しむ「くんくんウォーク」を国内外で開催。2017年、Museum Villa Stuck in Munich にて「The Library of Smell」(collaboration with 嗅覚研究者:白須未香+サウンドアーティスト:柴山拓郎)展覧会+ワークショップ開催。WWFジャパンと全国の動物園と共同プログラムの開発・実施。2018年、The Art and Olfaction Awards 2018 finalist。2017年- 愛知県立芸大学非常勤講師。

http://kunkunwalk.jimdo.com(英語)

https://www.facebook.com/hisako.inoue.5

https://instagram.com/hisakoinoue

 

 

講師:白須未香(嗅覚研究者)

ⓒJST

東京大学大学院修了(生命科学博士)。2013年より、同大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻にて特任助教。
学生時代からさまざまな生物が放つ体臭に興味をもち、体臭成分分析や、嗅覚認識メカニズムをひもとく研究を行っている。
井上尚子氏とのコラボレーションにおいては、匂い分析や最新研究の解説を担当。2017年日本味と匂学会研究奨励賞。本活動では、JSP科研費(18K14651)、未来社会創造事業(JPMJMI17DC, JPMJMI19D1)の助成を受けている。

 

 


《Talk》に対する協力

スカンジナビア・ニッポンササカワ財団

《Workshop》に対する協力

MUSEUM VILLA STUCK in Munich(Germany)、JSP科研費(18K14651)、未来社会創造事業(JPMJMI17DC, JPMJMI19D1)、アーツ千代田 3331、備品提供:玉川大学芸術学部

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