私たちは、みんな「こども」でした。こどもの「じぶん」は、どんな想いを抱えて生きていて、「おや」とどんな関係にあったでしょうか。そのことについて腑に落ちないまま、いつの間にか「おや」になった人もいるでしょう。
それぞれが、こども・学生・会社員・おや・性など……さまざまな役割を引き受け、周りの人や社会と折り合いをつけながら過ごす中で、「じぶん」という軸を大切にしながら生き延びていくことは、当たり前のようでいて本当は難しいことなのかもしれません。
このセミナーでは、親子関係や子育てについて鋭い視点で切り込む著作で注目されている教育者・作家の鳥羽和久さんをゲストに迎え、2人の聞き手が「こども」「おや」「じぶん」という3つの視点から自らを見つめ直すことをテーマにお話を伺います。また後半では、参加者の皆さんとグループ対話を行います。
開催日時:11月3日(金・祝)13:00~18:30(途中休憩30分あり)
会場:生活工房ワークショップルームAB
対象:10代以上の方
参加費・定員:
▷13:00~16:00[対談+ミニ対話](2,000円)70名
▷13:00~18:30[対談+ミニ対話+グループ対話](3,000円)36名
申込方法:10月1日(日)10:00より、下の申込フォーム(パスマーケット)にて申込先着(応募理由必須)
※後日WEB上での記録動画の一部公開(後半のグループ対話を除く)を前提として撮影が入ります。
ご了承の上お申し込みください。
ゲスト
鳥羽和久(とば かずひさ)
教育者、作家。専門は日本文学、精神分析。大学院在学中に学習塾を開業。現在は株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役、唐人町寺子屋塾長、及び単位制高校「航空高校唐人町」校長として、150人余りの小中高生の学習指導に携わる。無時間割授業、中学生向けの国語塾、高校生の哲学対話など、福岡市内の小中高生向けに特色ある授業を開講。著書に『おやときどきこども』(ナナロク社)、『親子の手帖』(鳥影社)、『君は君の人生の主役になれ』(筑摩書房)、『「推し」の文化論』(晶文社)など。連載に西日本新聞「こども歳時記」「それがやさしさじゃ困る」、大和書房「ぼくらはこうして大人になった」、晶文社「旅をしても僕はそのまま」など。朝日新聞EduA教育相談員。
Twitter: @tobatoppers
Instagram: @toba_terakoya
聞き手
中里晋三(なかざと しんぞう)
専門は哲学、児童福祉。養育実践の現象学的研究と並行して、児童養護施設など社会的養護下の子どもたちの支援、子どもの育ちを支える予防的な地域エコシステムづくり、子どもや若者主体の居場所づくりに関わる。 東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)特任研究員、認定NPO法人Living in Peace代表理事、NPO法人全国こども福祉センター理事。
山田理絵(やまだ りえ)
専門は精神医療の社会学。摂食障害と家族関係を関連づける言説の歴史、精神障害者家族会の歴史などについて調査研究を行ってきた。主な論文に「精神医学と当事者(第6章:精神医療システムと家族)」(石原孝二ほか編、東京大学出版会)他。東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)上廣共生哲学講座特任助教。青山学院大学、聖マリアンナ医科大学など非常勤講師。