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対話の効能:〈わたし〉と〈あなた〉のあわい

予想外の新しい視点や関係を創造したり、自分の信念に変化が起こるなど、様々な効能が注目されている「対話」。その多様なアプローチについて学び・体験しながら、日常における「対話」の可能性を再考するセミナー。

会期:
2023年02月19日(日)   2023年02月23日(木)   2023年03月04日(土)  
2023年03月19日(日)  
会場:
ワークショップB(4F)

誰かとじっくり「対話」をしたことはありますか。それは、日常のありふれたコミュニケーション行為の一つだと思われるかもしれません。しかしその経験をあらためて思い起こしてみるとどうでしょうか。例えば、他人の体験談の中に自分を見つけて共感したり、人々の語りに触発されて自らの感情や言葉が引き出されたり、その場からユニークな発想が生まれる経験をした人も多いのではないでしょうか。

 

「対話」には、別々に存在している〈わたし〉と〈あなた〉の分け目を揺るがし、多面的な自らの思いを発見させ、自分一人では辿り着かない新たな地平に導くような不思議な効能があるのかもしれません。

 

近年、学校・企業・カフェなどで開かれる「哲学対話」、精神医療のケア手法として拡がる「オープンダイアローグ」、刑務所の更生プログラムとして導入されている「回復共同体」など、既存の枠組みでは進展の難しい状況に多声的対話を取り入れることで、事態を好転させるような実践的取り組みが注目を集めています。また芸術分野では、聞く・語ることを重視し、それらが引き起こす生きた相互作用や変様をつぶさに編み込む手法を取り入れた新時代の映画・演劇・ダンス作品などが高い評価を得るなど、私たちの日常生活における「対話」の可能性が再認識されています。

 

本企画は、「対話」を中心に据えた多様なアプローチの実践者とともに、〈わたし〉と〈あなた〉のあわいから生まれる「対話」の効能について学び体験するセミナーです。誰にでも開かれた日常行為である「対話」が、自己を更新し、新しい視点や関係を創造する可能性について考えます。

 

2月19日(日)     「哲学対話」河野哲也[哲学者]

2月23日(木・祝)「オープンダイアローグ」斎藤環[精神科医]

3月  4日(土)       「回復共同体」毛利真弓[臨床心理士]

3月19日(日)  「まあたらしさと出会うとき」伊藤亜紗[美学者]× 濱口竜介[映画監督]

 

ファシリテーター

山内泰 Yamauchi Yutaka

1977年生まれ。NPO法人ドネルモ代表理事。一般社団法人大牟田未来共創センター(通称:ポニポニ)理事。株式会社ふくしごと取締役。東京大学先端科学技術研究センター特任研究員。芸術工学博士(美学)。地域で対話の場づくりに取り組む一方で、問いと対話のメディア「湯リイカ」(主催:ポニポニ)などさまざまな有識者との対話企画をコーディネート。主な論文掲載に『デザインに哲学は必要か』(共著、武蔵野美術大学出版)、「『わたしの役柄』が表現すること 哲学者・國分功一郎さんとの対話から」(「精神看護」23巻4号、医学書院)など。

 

 

プレス関係の皆さまへ

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 ■追加募集のお知らせ■

12/25初回申込時より、たくさんのお申込みをいただきまして誠にありがとうございます。

より多くの方にご参加いただけるようお席を追加し、下記内容にて先着の追加募集を行います。 

▶2/19(日)13:00-15:00「哲学対話:河野哲也(講演のみ)」参加費:1,000円

▶2/23(木・祝)13:00-15:00「オープンダイアローグ:斎藤環(講演のみ)」参加費:1,000円

[満席] 3/19(日)14:00-16:00「まあたらしさに出会うとき:伊藤亜紗×濱口竜介(トーク)」参加費:2,000円

※3/4(土)「回復共同体」については、追加募集はございません。

(追記:2023年1月24日18時)

 

関連イベント

Seminar & Workshop

■「哲学対話」2月19日(日)13:00-18:30


「哲学対話」は、人生で出会う「問い」を他者とともにじっくり考えることによって、自分と世界の見方を豊かにすることを目指す哲学の実践的アプローチです。その歴史は、古くはソクラテスの対話に遡り、1990年代にフランスで始まり世界中で盛んに開催されている「哲学カフェ」、学校などで行われる「子どもの哲学」、芸術表現を介した哲学的コミュニケーション、地域や職場での哲学対話、哲学コンサルティングなど、多様な場で「哲学対話」が行われています。この回では、実社会に「哲学対話」を組み込む「哲学プラクティス」の活動を牽引してきた河野哲也さんをお迎えし、対話の構造を紐解きながら、対話によって生まれる思考が私たちにもたらす効能と教育的意義について伺います。また後半では、「哲学対話」を体験します。 

 

河野哲也 Kono Tetsuya

 

1963年生まれ。立教大学文学部教育学科教授。NPO法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ 副代表理事。Eテレ「思考力と対話力」を育むこども向け哲学番組『Q〜こどものための哲学』の監修をつとめるなど、対話により思考とコミュニケーション力を養う教育を、保育園児から高校生を対象に多くの学校や図書館などで実践。主な著書に『人は語り続けるとき、考えていない―対話と思考の哲学』(岩波書店)、『対話ではじめる子どもの哲学―道徳ってなに?』全四巻(童心社)、『ゼロからはじめる哲学対話 哲学プラクティスハンドブック』(ひつじ書房)など。http://ardacoda.com

 

スケジュール|

13:00-15:00 《講演》※講演のみの参加チケット追加募集中(1/24)
15:00-15:30 休憩
15:30-18:30 《体験》

 

講 師|河野哲也[哲学者・立教大学教授]

会 場|ワークショップルームB

参加費|2,000円【一日通し】 13:00-18:30 →募集終了

              1,000円【講演のみ】 13:00-15:00 →1/24~追加募集

定 員|先着30名

申 込|2022年12月25日(日)10:00より

    下記リンクボタン先の「パスマーケット」申込フォームにてオンライン決済


※後日YouTubeへの一部公開を前提に撮影が入ります
※タイムスケジュールは進行状況によって変更になる可能性があります
※新型コロナウイルス感染状況により内容は変更になる場合があります

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Seminar & Workshop

■「オープンダイアローグ」 2月23日(木・祝)13:00-18:30

 

「オープンダイアローグ(Open Dialogue:開かれた対話)」は、薬をほとんど使わず、対話の実践だけで精神疾患を回復に導くことで注目されるフィンランド発祥のケア技法です。近年、WHOにその取り組みが認められ、イギリス・デンマーク・ドイツなどでは、公的なメンタルヘルスサービスに組み込まれつつあり、ビジネス領域では、人々の共創を目指す世界の先端企業への導入も拡がっています。日本では精神医療の枠を超えて、引きこもりや夫婦・親子関係の再生などにも応用されています。この回では、日本における「オープンダイアローグ」の第一人者である斎藤環さんをお迎えし、その思想的背景や具体的方法と効能についてお話いただきます。また後半では、「リスニング」、「リフレクティング」、「ロールプレイ」など「オープンダイアローグ」を体験します。

 

斎藤環 Saito Tamaki

1961年生まれ。精神科医。筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。主な著書に『オープンダイアローグとは何か』(著訳、医学書院)、『開かれた対話と未来 今この瞬間に他者を思いやる』(監訳、医学書院)、『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』(解説、医学書院)、ほか多数。『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店)で第11回角川財団学芸賞を受賞。『心を病んだらいけないの?』(與那覇潤氏との共著、新潮選書)で第19回小林秀雄賞を受賞。https://www.opendialogue.jp

 

スケジュール|

13:00-15:00 《講演》※講演のみの参加チケット追加募集中(1/24)
15:00-15:30 休憩
15:30-18:30 《体験》 

 

講 師|斎藤環[精神科医・筑波大学教授]

会 場|ワークショップルームB

参加費|2,000円【一日通し】 13:00-18:30 →募集終了

              1,000円【講演のみ】 13:00-15:00 →1/24~追加募集

定 員|先着30名

申 込|2022年12月25日(日)10:00より

    下記リンクボタン先の「パスマーケット」申込フォームにてオンライン決済


※後日YouTubeへの一部公開を前提に撮影が入ります
※タイムスケジュールは進行状況によって変更になる可能性があります
※新型コロナウイルス感染状況により内容は変更になる場合があります

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Movie & Seminar & Workshop

■「回復共同体」3月4日(土)10:00-18:00 

 

「回復共同体(Therapeutic Community:別名「治療共同体」)」は、対等性と自由が尊重された集団での対話をベースに、自らの過去の記憶や感情を見つめ直し、相互に影響し合いながら新たな価値観や生き方を身につける回復アプローチです。1940年代に英国で始まり、医療・司法・福祉領域で進化を遂げ、世界中に拡大しつつあります。この回では、前半に「回復共同体」のプログラムを日本で唯一導入している刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」に密着したドキュメンタリーを鑑賞します。後半では、同所にてプログラムに関わった毛利真弓さんに、「回復共同体」の歴史や理念を解説いただき、対話が人を変様させ、新しい自分を発見していく実例について伺います。また、「回復共同体」のプログラムを体験します。

 

毛利真弓 Mori Mayumi

1977年生まれ。同志社大学心理学部准教授。臨床心理士、公認心理師。名古屋少年鑑別所で法務技官兼法務教官として勤務後、約10年にわたり日本で唯一「回復共同体」を導入する官民協働刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」にて、支援員のリーダーとしてプログラムを実践。広島国際大学心理臨床センター特任助教を経て2019年より現職。主な著書に『治療共同体実践ガイド』、『アディクションと加害者臨床:封印された感情と閉ざされた関係』(ともに共著、金剛出版)、『ようこそ、心理学部へ』(共著、ちくまプリマー新書)など。

 

 

   

(C)2019 Kaori Sakagami


映画『プリズン・サークル

(2019年/日本/136分/監督・制作・編集:坂上香)

官民協働の新しい刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」は、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「回復共同体」というプログラムを日本で唯一導入している。なぜ自分は今ここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らは、幼い頃に経験した貧困・いじめ・虐待・差別などの記憶、痛み・悲しみ・恥辱・怒りなどの感情とともに罪と向き合い、それらを表現する言葉を獲得していく。令和2年度文化庁映画賞、文化記録映画大賞。https://prison-circle.com

 

スケジュール|

10:00-12:30 《上映》『プリズン・サークル』※上映のみの参加も可
12:30-13:30 休憩
13:30-15:30 《グループ対話》《講演》
15:00-15:30 休憩
15:30-18:00 《体験》

 

講 師|毛利真弓[臨床心理士・同志社大学准教授]

会 場|ワークショップルームB

参加費|上映会+講演+体験:3,000円 
    上映会のみ(10:00-12:30):1,000円

定 員|上映会+講演+体験:先着30名 →満席
    上映会のみ:先着50名 →満席

申 込|2022年12月25日(日)10:00より

    下記リンクボタン先の「パスマーケット」申込フォームにてオンライン決済


※後日YouTubeへの一部公開を前提に撮影が入ります
※タイムスケジュールは進行状況によって変更になる可能性があります
※新型コロナウイルス感染状況により内容は変更になる場合があります


Talk

■「まあたらしさに出会うとき」3月19日(日)14:00-16:00

 

2000年以降、私たちはテロや震災、ウイルスの蔓延など平穏な日常が揺らぐ未曾有の出来事に直面しました。芸術分野では、無意識の中に溶け込んでいた日常を改めて捉え直す潮流が高まり、個々の体験や記憶について「聞く・語る」をベースに創作される新時代の作品が高く評価されるなど、日常の会話や対話が再認識されています。それは、瞬間瞬間で生成変化するライブであり、飛躍やズレ、ボケやツッコミ、呆けて噛み合わないのに不思議と成立するなど、いつの間にか互いに新しい発見を得たり解決に至ることもあるような、豊かな偶然性に溢れた営みです。この回では、美学者の伊藤亜紗さん、映画監督の濱口竜介さんと、「聞くこと・語ること」に重きをおいて創作される新しい時代の芸術表現をとおして、日常の中にある会話・対話の可能性を再考します。

 

伊藤亜紗 Ito Asa

1979年生まれ。東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長。リベラルアーツ研究教育院教授。専門は美学、現代アート。主な著書に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社新書)、『どもる体』(医学書院)、『手の倫理』(講談社)、『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』(講談社)、『きみの体は何者か―なぜ思い通りにならないのか?』(筑摩書房)、『体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉』(文藝春秋)など。共著に『「利他」とは何か』(集英社新書)他多数。『記憶する体』(春秋社)で第42回サントリー学芸賞受賞。https://asaito.com

 

濱口竜介 Hamaguchi Ryusuke

1978年生まれ。映画監督。2011~13年東日本大震災の被害を受けた人々の「語り」をとらえた『なみのおと』、『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(共同監督:酒井耕)を監督。15年、ワークショップに参加した演技未経験の4人の女性を主演に起用した『ハッピーアワー』が、ロカルノほか国際映画祭で主要賞を受賞。『寝ても覚めても』(18)で商業映画デビュー。『偶然と想像』(21)は、第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。『ドライブ・マイ・カー』(21)は、第74回カンヌ国際映画祭にて四冠。第94回アカデミー賞で国際長編映画賞受賞。

 

ゲスト|伊藤亜紗[美学者・東京工業大学教授] × 濱口竜介[映画監督]

会 場|ワークショップルームB

参加費|2,000円

定 員|先着50名 →満席

申 込|2022年12月25日(日)10:00より

    下記リンクボタン先の「パスマーケット」申込フォームにてオンライン決済


※後日YouTubeへの一部公開を前提に撮影が入ります
※タイムスケジュールは進行状況によって変更になる可能性があります
※新型コロナウイルス感染状況により内容は変更になる場合があります


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協力:NPO法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ、合同会社 東風、一般社団法人もふもふネット

後援:世田谷区、世田谷区教育委員会

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