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7つの海と手しごと〈第2の海〉 「北極海とイヌイットの壁かけ」

壁かけに縫い込まれた、極北の民の暮らし。

会期:
2011年11月12日(土)~2011年12月18日(日)
会場:
生活工房ギャラリー(3F)

2011年より生活工房では、「海によって分断された」ではなく、「海によってつながった」世界を感じるためのギャラリー企画を展開しています。世界の海の暮らしを、その手しごとから見ていく7 回シリーズの「7 つの海と手しごと展」です。

〈第2の海〉として取り上げるのは、北極海。カナダのヌナブト準州やアラスカなどの北極圏を中心に、先住民・イヌイットは暮らしています。1年のうち数ヶ月の間太陽が地平より昇らず、樹木も育たないこの地で、イヌイットたちは4000年以上も前から生活を続けてきました。年間平均気温が氷点下という酷寒の気候に、そのすぐれた知恵と工夫で適応してきたのです。動物の脂肪で火を灯し、雪だけを材料に家を造ることもできます。ハンティングは主に男性の仕事で、カリブーやアザラシ、セイウチ、クジラなどの大型動物もさまざまな方法で仕留めます。動物の骨から針を、腱から糸を作り、寒風や雪解け水をも通さない毛皮の服や靴を、女性たちは魔法のように仕立ててしまいます。

イヌイットの暮らしは現在では大きく様変わりしましたが、防寒着の余り布に色とりどりのフエルトを施して作られたこの壁かけには、昔ながらのイヌイットの生活文化が生き生きと描かれています。本展では、北海道立北方民族博物館所蔵の壁かけ20点と、裁縫用具や釣具などの生活道具、映像資料で、極北に生きるイヌイットの暮らしを紹介します。



【書籍や関連グッズの販売について】
下記日程で、書籍『イヌイットの壁かけ』(暮しの手帖社刊、本企画限定150部販売予定、3,000円)および壁かけの絵葉書、LAVVO・結城伸子さんによるイヌイット雪めがね柄ミトンなどの作品を販売します。
*絵葉書の収益は、全額、東日本大震災の義援金として寄付されます。
●販売日時・会場
11月12日(土)13:00-16:00 生活工房3階市民活動支援コーナー「パオ」内
11月13日(日)13:00-16:00 生活工房5階セミナールーム 
11月19日(土)13:00-16:00 生活工房3階市民活動支援コーナー「パオ」内
12月4日(日)10:00-13:00 生活工房5階セミナールーム
12月17日(土)13:00-17:00 生活工房4階ワークショップルームA

*書籍『イヌイットの壁かけ』のみ、下記日程で販売を行うこととなりました。
●販売日時・会場
12月3日(土)-16日(金) 生活工房4階ワークショップルームA 「DAYS JAPAN写真展」受付 


関連イベント

イヌイットの服試着会

国立民族学博物館所蔵のカリブーの毛皮製アノラック(外套)・ズボン・ブーツなどを試着できます。
*いずれも子ども用Lサイズ(身長160cm、ブーツは23cmくらい)
11月12日(土)・19日(土)
会場:生活工房3階市民活動支援コーナー内「パオ」
参加費:無料  
申込:不要。当日開催時間中に随時受付。直接会場にお越し下さい。


トーク&サイン会「イヌイットの壁かけに出合って」

11月13日(日)
トーク:岩崎昌子(『イヌイットの壁かけ』著者)
会場:生活工房5階セミナールームAB
参加費:無料(書籍は有料) 定員:50名(当日先着順) 
申込:不要。当日直接会場にお越し下さい。


上映会&ミニワークショップ「イヌイットの暮らしと遊び」

イヌイットの暮らしを描いた映像を見たあとは、イヌイット・ヨーヨーを作りましょう。
12月4日(日) 
講師:笹倉いる美(北海道立北方民族博物館 学芸主幹)
会場:生活工房5階セミナールームAB
参加費:800円(材料費込み) 定員:40名(申込先着順)


講演会「イヌイット服飾今昔物語―材料、技術、精神の世界」

イヌイットの暮らす地域で長年フィールドワークを続けてきた講師が、服飾に見られる文化を紐解きます。
12月17日(土) 14:00-15:30
講師:スチュアート ヘンリ(放送大学教授)
会場:生活工房4階ワークショップA
参加費:500円  定員:50名(申込先着順)


特別協力:北海道立北方民族博物館/岩崎昌子
協力:国立民族学博物館/東京シネマ新社/LAVVO 結城伸子
後援:在日カナダ大使館/世田谷区/世田谷区教育委員会
アートディレクション:direction Q

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