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PART OF THE ANIMAL
動物と人間のあいだ

動物と人のあいだの回路をひらく展覧会。会期中、トークイベントやワークショップを多数開催します。

会期:
2025年01月21日(火)~2025年04月20日(日)
時間:
9:00~21:00 月曜休み(休日は除く) /入場無料
会場:
生活工房ギャラリー(3F)

太古の昔から人間は、動物をえがく/動物とえがく/動物でえがく、といった表現を続けてきました。本企画は、絵に描くだけはでない、詩や音楽や、演劇、踊りをも包括した〈動物をえがく〉ことについて、人類学・芸術学・生物学・比較文学の研究者たちが世界をフィールドにおこなった調査や、アーティストたちの思索をたどりながら「動物と人とのあいだ」の回路をひらく展覧会です。 

  

私たちはなぜこんなにも動物に惹かれ、憧れるのでしょうか。本物に遭ったら怖いけれど、クマのぬいぐるみは大切な友だち。半人半獣のモンスターゲームに自分を重ね、ミツバチの羽音から音楽を生み、遠洋のクジラの一生を想う……。動物は人間の情動やイマジネーションの源泉であり、動物と人間のあいだには数多の神話や寓話が生まれ、その物語の続きに私たちは暮らしています。かたや多くの人々は、狩猟採集の生活から離れ、人間が中心/頂点であると考え自らの生きる環境をも壊す事態を引き起こしています。 

 

今こそ人間は「動物の一部(一員)である私たち」という感覚を取り戻し、他の動物たちと交歓する必要があるのではないか—。本展は、その問いのもとに、アーティストたちが制作した絵画やインスタレーション作品、研究者たちが調査地で採集した資料、映像などを展示し、そのまじわりの様相や可能性を体感していただきます。また会期中にトークイベントやワークショップも開催し、動物と人とのあいだに起こる身体的・精神的変化も考察します。 

 


People have continually depicted animals, humans alongside animals, and humans as animals as a form of expression since ancient times. This exhibition reopens old channels and creates new ones “between animals and humans” on the subject of depicting animals, which encompasses not only drawing and painting, but also poetry, music, theater, and dance, tracing research undertaken across the globe by researchers in the fields of anthropology, art, biology, and comparative literature, as well as meditations on the subject by artists.

What is it about animals that attracts and enchants us so much? While we would be terrified to meet a living bear, teddy bears are our dearest companions. We see ourselves in games featuring monsters that are half-human, half-beast, create music pieces inspired by the buzzing of bees’ wings, contemplate the lives of whales in faraway oceans, and the list goes on. Animals are a source of human emotion and imagination, and our lives continue to be influenced by narratives from the numerous myths and fables that depict animals and humans. Meanwhile, many people have abandoned the hunter-gatherer lifestyle and place humans at the center and apex of life on our planet. This has contributed to the destruction of the environments in which they live.

Surely now is the time for humans to remember that we belong to the animal kingdom and should act in harmony with our fellow animals? In consideration of this question, this exhibition showcases paintings and installations created by several artists, as well as materials, images, and other ephemera collected by researchers at research sites. Through this, visitors can fully understand the connectivity and possibilities that interactions between animals and humans can offer. Panels and workshops will also be held during the exhibition period, providing a space to examine the physical and mental changes that occur in both animals and humans.


 

 

本展協力の研究者・アーティスト(五十音順) 

五十嵐大介漫画家)、 石倉敏明(人類学者)、大石侑香(エスノグラファー)、大小島真木アーティスト)、小田隆(画家、イラストレーター、大学教員)、ケイトリン・コーカー(ダンサー、人類学者)、鴻池朋子アーティスト) 、齋藤亜矢(認知科学者)、啓次郎(詩人)、原和孝(人類学者)竹川大介(人類学者、漫画家)、長坂有希(アーティスト )、永沢碧衣アーティスト)、西澤真樹子(なにわホネホネ団 団長、大阪市立自然史博物館外来研究員)、丹羽朋子(人類学者)、根本裕子(陶芸家)、長谷川朋広ゲームクリエイター、アートディレクター)、盛口満(作家、イラストレーター、理科教師 )、山口未花子(人類学者)、吉田ゆか子(人類学者)

 

関連書籍情報

展覧会協力の研究者・アーティストたちによる書籍『〈動物をえがく〉人類学 ー 人はなぜ動物にひかれるのか』が2024年12月下旬、岩波書店より出版されます。

 

 

 

 

「野良犬」 根本裕子 撮影:三浦晴子

《野良犬》 根本裕子 撮影:三浦晴子


南部流成島鹿踊 撮影:石倉敏明

行山流舞川鹿子躍 撮影:石倉敏明


「ボードゲーム すごろく地図」鴻池朋子

《ボードゲーム すごろく地図》 鴻池朋子


「Heart To Face」永沢碧衣

《Heart To Face》 永沢碧衣


 

※年末年始休館日(12月29日~1月3日)のお申し込み・お問合せへの返信は遅れることがございます。1月4日以降までお待ちいただけますようお願い申し上げます。

関連イベント

01 トークイベント 動物と人間のあいだを考える

私たちはなぜ動物に惹かれるのか、なぜ動物をえがき、歌い、踊るのか。本展協力の研究者と出品アーティストたちが語り合います。

 

日時:1月25日(土)13:30~16:30

会場:セミナールームAB

講師:十嵐大介(漫画家石倉敏明(人類学者)、大石侑香エスノグラファー、大小島真木(アーティスト)、小田隆画家、イラストレーター、大学教員鴻池朋子(アーティスト、菅原和孝(人類学者)丹羽朋子(人類学者)根本裕子(陶芸家)、長谷川朋広(ゲームクリエイター、アートディレクター)山口未花子(人類学者) 一部のゲストはオンライン参加

参加費:1,000円

定員:50名(申込先着)

申込方法:12月25日(水)10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください


02 ワークショップ ジェンダーとは?からだを動かして、楽しく学ぼう

近年特に注目されている「ジェンダー」とは一体何でしょうか?からだを動かして、“動物”や“スーパーヒーロー”になりきることで、ジェンダーについて考えます。身体を使った遊びを通じて、ジェンダー差別に気づいたり、自身をとりまくジェンダーの問題を探ってみましょう。

 

日時:2月8日(土)13:30~16:00

会場:セミナールームAB

講師:ケイトリン・コーカー(ダンサー、人類学者)

参加費:1,000円(保護者は無料)

定員:20名(申込先着 小学3年生以下は保護者同伴)

申込方法:12月25日(水)10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください

 

協力:JSPS学術知共創プログラム「身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現」、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所基幹研究人類学「社会性の人類学的探究:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序」 


03 ワークショップ バリ舞踊にみる自然-動物や植物で躍るからだ

バリ島の舞踊には、動物や植物、水や風をもとにした表現がたくさんあります。そうした自然の躍動はどのように踊りになるのでしょう?人物学者によるトーク、舞踊家の実演、参加者の体験もおこないます。

 

日時:2025年 2月9日(日)13:30~15:00

会場:セミナールームAB

講師:吉田ゆか子(文化人類学者)、アナック・アグン・グデ・イスワラ・マンデラ(舞踊家)

参加費:1,000円(保護者は無料)

定員:20名(申込先着 小学3年生以下は保護者同伴)

申込方法:12月25日(水)10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください

 

協力:東京外国語大学フィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo) 


04 対談イベント 動物をめぐる対話1―動物を狩ること、えがくこと

4万年以上前、洞窟になぜ動物がえがかれたのでしょう?狩る・狩られるという交わりの中で、絵画や音楽、踊りなどの表現が生まれたこと、そして「動物になる」、「動物と会話をする」ことの意味について語り合います。

 

日時:3月8日(土)13:30~16:00

会場:セミナールームAB

講師:齋藤亜⽮認知科学者竹川大介人類学者、漫画家山口未花子人類学者

参加費:1,000円

定員:50名(申込先着)

申込方法:1月25日(土)10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください


05 対談イベント 動物をめぐる対話2―それぞれの環世界、共に動物である私たち

人間中心ではなく、「人間以上のもの」を尊重するマルチスピーシーズの思想や、そこから動物と人間の関係性を再構築し、作品を創作する実践などについてお話しします。 

 

日時:3月9日(日)13:30~16:00

会場:セミナールームAB

講師:石倉敏明芸術人類学者、管啓次郎詩人、長坂有希アーティスト

参加費:1,000円

定員:50名(申込先着)

申込方法:1月25日(土)10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください


06 ワークショップ 動物とふれる、つくる、えがく【二日間通し参加】

いつもとはちがう動物との関わりを考える2日間。1日目はゲッチョ先生(盛口満氏)の骨の授業。剥製作りの実演を見学し毛皮や羽根などに触れてみます。2日目はクマや魚やシカなどの骨・皮・血を活かして、絵を描いたり皮小物をつくったり創作体験をします。

 

日時:4月12日(土)13:00~17:00頃、4月13日(日)10:00~15:30頃

会場:ワークショップルームAB

講師:石倉敏明(人類学者永沢碧衣(アーティスト西澤真樹子(なにわホネホネ団団長、大阪市立自然史博物館外来研究員長谷川朋広(ゲームクリエイター、アートディレクター)盛口満(作家、イラストレーター、理科教師山口未花子(人類学者

参加費:3,000円保護者は無料)

定員20名(申込抽選 小学3年生以下は保護者同伴)

申込方法:1月25日(土)10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください

申込締切:3月31日(月)


06 ワークショップ 動物とふれる、つくる、えがく【4月12日のみ参加】

日時:4月12日(土)13:30~17:00頃

会場:ワークショップルームAB

参加費:1,000円保護者は無料)

定員:20名(申込抽選 小学3年生以下は保護者同伴)

申込方法:1月25日(土)10:00より表示される下の申込フォームからお申し込みください

申込締切:3月31日(月)


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主催:公益財団法人せたがや文化財団 生活工房

企画制作:山口未花子、石倉敏明、丹羽朋子

協力:ArtSticker、北秋田市くまくま園、福島県立相馬高校放送局、峰岸有紀

後援:世田谷区、世田谷区教育委員会

一部、JSPS科研費19K13479・23H03899C03・24H02199・24H0219814・23K20129助成

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