撮って、繋いだ、だれかの1年。
365日の写真を撮りためて、なにかを「みっける」ワークショップの成果発表展。
それはだれかの「人生80年における1%」を、世界にシェアする現場でもあります。
今回4組のサポート・アーティスト(北川貴好・青山悟・キュンチョメ・タノタイガ)が、
大学のゼミ形式で年間を通じて制作を指導。
ゼミごとに活動や解釈を重ねつつ、参加者それぞれの関心に依拠するディレクションを果たしました。
「世田谷」というキーワードに紐づけられた、色とりどりな参加者たち。
そのパーソナルな365日がいま、表現となって本会場を埋め尽くします。
バラエティ豊かな22人の大量の写真を使った高速スライドショーと派生して生まれた作品群が、
違うだれかの「人生の1%」と交錯していくダイナミズム。お楽しみください!
左:「みっける365日」第2回ゼミ キュンチョメゼミの様子(2017年3月4日開催)
右:「みっける365日」特別編 占い(2017年6月23日開催)
<みっけるとは?>
切り取りたいものごととの関係性をつくろうとする、能動的な行為のこと。
これまで各地で展開してきた「みっける写真道場」は、
1日に1,000枚写真を撮り高速スライドショーを作るプロジェクトです。
能動的に何かを「みっける」ことで現れた、あなたの思考や意思を映す写真――。
そうした大量の写真の連なりを映像作品にして発表してきました。
この度の「みっける365日」は1日ではなく、1年。
つまり人生の1%以上を能動的に動き、おもしろくみっけるアクション! を積み重ねていくプロジェクトです。
みっける写真道場ウェブサイト
http://www.mikkedojo.com/
「みっける365日」交流会でプレゼンテーションする北川貴好さん(2017年5月13日)
<サポート・アーティスト&ゼミ紹介 >
北川貴好ゼミ:ミッケルシェア365北川荘
シェアハウスを模した二つの空間で映像とインスタレーションを結び、
1年を解題する!!
北川 貴好(美術家 / 「みっける写真道場!!」師範)
建築的なアプローチで、空間そのものに手を加え、
あるいは、風景を再認識するような作品を制作している。
一方、2011年デジカメの写真を使った町遊び
「30秒に一回みっける写真道場!!」を開始。
荒木有紀(会社員):自分を含めてキャラ
市川徹(株式会社世田谷社代表取締役):「まちづくり」の見える化チャレンジ
Take(会社員):自分にとっての驚異の部屋
服部実(読書会発起人):人×本×写真
松井つるみ(江戸東京野菜コンシェルジュ):たね・種・胤のご縁さがし
青山悟ゼミ:一人一人がアーティスト
現代美術の基礎を学ぶ通年授業をもとに、
個々の1年間をアーティスティックに表現!
青山 悟(美術家)
古い工業用ミシンを用いながら、時代により変容し続ける労働の意味や、
機械と人間の営みとの関係性などについて問い続けている。
2017年、「ヨコハマトリエンナーレ2017」参加。
同年、ミヅマアートギャラリーにて個展「News from nowhere」を開催。
あやこ(ママ):成長 -誕生からの365日-
大岡川漣(作品と鑑賞者をつなぐナビゲーター):美術館をあそぶ
大つかあゆ(小さい会社員):収集壁
金子千裕(写真家):ある主婦が写真家になるまで
曽我高明(現代美術製作所):世田谷さんぽ
百日紅(会社員):思いがけず鳥と遭遇したい
キュンチョメゼミ:みっけた! ヴァイブス・トリッパーズ!!
巨大物や建物の隙間を使ったインスタレーション。
6人のアクティビティを掘り下げる♡
キュンチョメ(アートユニット)
2011年から活動している男女のアートユニット。メンバーはホンマエリとナブチ。
「生きるために逃げること」に関わる作品を制作。
シリアスな現場に詩的な行動やユーモアをもって介入していく。
第17回岡本太郎現代芸術賞受賞。
石田和基(会社員):石碑
石田健祐(AD/風船屋):風景をつくり出している人々
笠島久美子(美術家):おじいちゃんについて
雲に乗ってみたいのんちゃん(アルバイト):珍しい美しいを探したら、時間を追っていた
凡(美術家):~写真樹~
マツモトノリヒト(会社員):芸術家の視点
タノタイガゼミ:マナザシレゾナンス
部屋という構成要素に5人それぞれの年間テーマが同居する。
タノタイガとみんなの家!!
タノタイガ(美術家)
多様な表現手法によって記号性と媒体性を誇張した風刺的表現を行う。
ときには作者自身を媒体化し、
日常に埋もれた社会や集団の倫理性、ルールやシステムを表出させ、
作品の中にはユーモアと毒を兼ね備える。
おいらいお(ことばらんどの学芸員):『バグズライフ』
オッチ(市民活動コーディネーター):ジョーさんと私
河村ゆうこ(イラストレーター/補修屋):ふと目がとまるもの
ムラカミ(わらじをたくさんはいている):どこゆく・てくてくあし・あすに
山田千穂(見守り業):タイムTV