昔から自宅にあった絵画や旅先で購入したオブジェなど、私たちの生活を彩る身近な美術作品たち。なかには飾っていることを忘れるほど、暮らしに溶け込んだ作品も少なくないはずです。
美術家の藤井龍は、そうした個人宅でひっそりと飾られている作品に着目し、『Private Collection』と題した「美術」の性質を考える一連の写真作品を手掛けてきました。ときには実物の作品や所有者へのインタビューも交えて発表される本作は、生活のなかに埋もれて気づかなくなっている美術作品に、あらためて目を向けさせます。
生活工房では、こうした美術作品をあつめた「プライベート・コレクション展」を2019年6月に予定しています。現在、ご自宅に飾られている美術作品を、展覧会に無償で貸し出していただける協力者を探しています。著名な芸術家の作品でなくても、またいつからあるのか、誰が描いたのか分からないものでも構いません。お借りした作品は、自宅に飾られている状態の写真や作品に関するインタビュー動画とともに展覧会でご紹介いたします。
©Ryo Fujii
申込方法
電話(03-5432-1543)またはメール(info@setagaya-ldc.net)にてご連絡ください。
10月25日(木)より、受付を開始します。
申込〆切:2018年12月25日(火)必着
対象: 美術作品(自作はのぞく)を所有する世田谷区在住の方
メールの場合は、件名を「コレクション」として、
①お名前 ②ご住所 ③電話番号を明記の上、
④作品形態(平面または立体) ⑤おおよそのサイズ
も分かる範囲でご記入ください。後日、担当者から改めてご連絡いたします。
* 申込多数の場合、すべての作品をお受けできないことがあります。
* 名前や住所などの個人を識別できる情報は公開しません。
* お借りする作品の輸送料や保険料は、生活工房が負担します。
©Ryo Fujii
[予告]
プライベート・コレクション展
世田谷区民の方からお借りした作品およそ10点と個人宅での展示風景やインタビューをとおして、生活と美術の接点を照らすコレクション展。
会期:2019年6月~7月(予定)
会場:生活工房ギャラリー(三軒茶屋・キャロットタワー3F)
入場無料
藤井龍(ふじい りょう)
1987 年生まれ。美術家。東京藝術大学卒業後、岡山を拠点に国内外の展覧会で作品を発表。写真や映像、パフォーマンスなど、作品によってメディアを変えながら制作をしている。主な展覧会に「For ( Your / His / Her / My ) Eyes Only」(2016 / 岡山県天神山文化プラザ)、「Earth Art Project」(2014 / ラダック地方、インド)など。