2011年東日本大震災、2020年に開催される東京オリンピック。
あの日から「震災後」と呼ばれた時間を過ごしていた私たちは、いつの間にか「オリンピック前」を生きているようです。祭典に向けて、今日も着々と東京のまちは剥がされ、塗り替えられています。
やばい、はやい、忘れちゃう。
でも、行かなきゃ。
え、やっぱり進まなきゃいけない?
大きなうねりの渦中を生きる私たちには、あの日、震災から、確かに受け取ったはずの問いたちを、祭りの後にまで持ち込むための跳躍が必要な気がするのです。さあ、そのために、どんな準備運動をしておきましょう?
本企画は、震災後からオリンピック前の生活を見つめる展覧会(2020年春に開催予定)のプレ企画として、2011年からの8年間を“東京で読みなおす”レクチャーとワークショップです。
講師に迎えるのは、震災後から岩手県陸前高田市の人々の声やその土地の風景を記録し、作品制作を続けているアーティストの小森はるかさん、瀬尾夏美さん、そして身体を通じて震災の記録を継承する試みを行っているダンサー・砂連尾理さんです。
“震災後”と“オリンピック前”のはざまの時に、被災地の8年、東京の8年、そしてあなた自身の8年の日々を重ね合わせて、じっくりとふりかえってみませんか。